〜ロングテールズ・カフェ〜今日まで、そして明日から…

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WHATS' NEW ! / ロングテールズFILE;vol.33
大人買い!!食玩ブームは、盛者必衰のことわりをあらわす 追加
MAIN CONTENTS LIST !
末尾に →【音】の印があるページには音声版があります。
LTF;vol.32 死狂ひ錦絵、見参!月岡芳年VS日本近代絵画のパイオニア!川村清雄
ロングテールズFILE;vol.31 その男、トラヴィス・ビックル。 →【音】
ロングテールズFILE;vol.30 発光!被差別コラージュの夜
ロングテールズFILE;vol.29 夜間飛行 〜 存在することは、存在しない人生の死を意味する →【音】
ロングテールズFILE;vol.28 素晴らしき哉!ぼくの、わたしのアート・オブ・エロチカ
ロングテールズFILE;vol.27 この世で一番、肝心なのはテンションだろ?
ロングテールズFILE;vol.26 それはTHE GENTLE EAGLE≠ゥ?BODYHAMMERS≠ゥ?
ロングテールズFILE;vol.25 TSUTAYAにでも行くか!僕のミーハー映画道楽 (´・ε・`)
ロングテールズFILE;vol.24 ミヒャエル・ハネケ『白いリボン』で『堕落論』坂口安吾 →【音】
ロングテールズFILE;vol.23 詩の揚力、構造の夢 ― パナマレンコ
ロングテールズFILE;vol.22 シーンで綴る、反権力<Vネマテーク
ロングテールズFILE;vol.21 My RadioDays!暑気払いは、ラジオでドラマでOK牧場!!☆☆☆
LTF.20 God is in the details ? ― スピナー (映画『ブレードランナー』)は撮影用プロップか?→【音】
ロングテールズFILE;vol.19 それでも旅立て、カウボーイ! 映画 『真夜中のカーボーイ』
ロングテールズFILE;小休止 勝手に画竜点睛! ― 名づけ得ぬもの  →【音】
ロングテールズFILE;vol.18 名も無き笑いのうた
ロングテールズFILE;vol.17 『SPACE BATTLESHIP ヤマト』は燃えているか?
ロングテールズFILE;vol.16 映画は写真である  →【音】
ロングテールズFILE;vol.15 男の絆〜血の哲学 ギャング映画の頂点『GoodFellas』カム・アゲイン!
ロングテールズFILE;vol.14 ロングテールズ・カフェ、何故か「震電」をつくる…の巻
ロングテールズFILE;vol.13 (もうすぐ)夏だ!昭和だ!ピンク歌謡でポン!
ロングテールズFILE;vol.12 〜Love Is the FLESH〜 画家 フランシス・ベーコンをめぐる対話
ロングテールズFILE;vol.11 突然ですが『MADMAX』フォーエバー!ペーパークラフトINTERCEPTOR
ロングテールズFILE;vol.10 My Favorite! 春風万来!慰安動画大会 (´・ε・`)
ロングテールズFILE;vol.9 浅田真央ちゃんの『仮面舞踏会』を考える
ロングテールズFILE;vol.8 映画 『カノン』 (1998年公開)
ロングテールズFILE;vol.7 映画 『DEAD MAN』 (1995年公開)
ロングテールズFILE;vol.6 大竹伸朗 『網膜』 シリーズ
ロングテールズFILE;小休止 ぼくは怖い話が好き  →【音】
ロングテールズFILE;vol.5 吉田満 著 『戦艦大和の最期』  →【音】
ロングテールズFILE;vol.4 映画 『死んでもいい』(1992年公開)
ロングテールズFILE;小休止 見ることはつくること  →【音】
ロングテールズFILE;vol.3 キリンジMV 『十四時過ぎのカゲロウ』
ロングテールズFILE;vol.2 残抄-ポップ・アートをめぐって
ロングテールズFILE;vol.1 映画 『狂い咲きサンダーロード』(1980年公開)

ロングテールズFILE;vol.33

大人買い!!食玩ブームは、盛者必衰のことわりをあらわす

今さら言うまでもないが、日本という国は、世界的に見ても、全く特異なサブカル文化を形成してきた国である。

もっとも僕は、世代的なこともあってか、特別、オタク文化のようなものに影響を受けた気はしていない(基本的にアニメは嫌いだし)。
が、しかし、震災前やリーマン・ショック以前ははっきり別世界だったと思う。
消費やメディアをめぐるゆるさ≠ェ格別であった。

一口に言えば、何かを(つまり金と時間を)強烈にもて余し、素晴らしく刹那的な狂騒を演じてきたわけだ。

バブル以降を失われた20年などと言うが、実は日本人の本質とは、あの、いにしえの水泡から一歩も出ていないようにも思われる。


さて、かつて、そんな我が国の文化を彩ったものの中でも、とくべつ奇異で、不可思議なムーブメントといえば、何と言っても、「食玩ブーム」ってのがあった。

ところで、僕は年を経る毎に何かモノ≠所有することの負担に嫌気が差す一方である。
そういう意味では圧倒的にデータ主義だ。
実際、漠然とだが、自分の死後、必然的に遺された品々の行く末を、今からもう、憂い始めてさえいる。
したがって、コレクション欲のようなものも、昔に比べたら全く希薄な状態だ。
が、そんな僕でさえ、かつてポイポイ大人買い≠オてしまったあれ≠ェ、そこそこ、貴重な居住スペースを陣取っている。
それこそ「食玩」…。

僕は、世の殆どの人たちと同じように、取り立ててこうしたもののコレクターというわけではない。
しかしながら、最盛期の頃には、例の「中野ブロードウェイ」にまで足を伸ばし、なんだかんだでそれなりに溜め込んでしまった。

そもそも食玩とは、グリコのおまけブームを遥か前段とすれば、80年代に端を発するガンプラ・ブームやガレージ・キット、また、90年代のガシャポンや美少女フィギュアという伏線を経て、直接には海洋堂が原型制作した「チョコ・エッグ」あたりからブレイクした、と言われている。

そうして現在はというと、ご存知のように、すっかり下火となり、加えて、コスト面での欠くべからざるパートナーであった中国との不調和、つまり、かねてから高騰傾向にあったと言われる外注費問題に加え、このところのきな臭い情勢の中で、益々もって、かつての「食玩」の黄金期も、遠い過去のものとなりつつある。

勿論、今日、過去を懐かしんでばかりもいられぬ我々だが、しかし、現に、相変わらず僕の部屋の一角を我が物顔にしている、この小さな樹脂の塊たちを、どのように処遇すればいいものか?(これから物を収集しようという気持ちがサラサラ無い代わりに、物を捨てたり売ったりする意欲も無い僕である)

もっとも言うまでもなく、食玩の中の多くのものは、恐るべき造形力と精度によって、このスケールの限界レコードを遥かに超越した、歴史的プロダクトに間違いないと思う。
これをほっぽらかして、年に一度も鑑賞しないというのは、我が国が誇る創り手達に対して申し訳がない。

そんなわけで、この際、ぐっと鑑賞し易いように、記念写真でも撮っておくか、と思い立った。

そうだ、それがよか!これで細部のデテールがどれ程のものか、その、クリエイティブ・スピリットの空恐ろしさまで実感できるってもんだ!

またその向こうには、例によって、どこか切ない時代の無常観がたちあらわれたりして…。


いつか来た道は即ち、二度とは還らない道なのである。
私にとっても、人々にとっても…。

曰く、食玩ブームは、盛者必衰のことわりをあらわす!

食玩
若松造型
上の新撰組のシリーズは僕的に、当時、最もハマったものですが、しかし、今見ても、イイ仕事してますねェ〜。 実はこれの原型制作を担当した造型会社で、僕は学生の頃、バイトをしたことがあります。しかも、社会人になってから一度、立体物を発注したことも!! しかしながら、現在、公式サイトにアクセスしてみると「Not Found」なんで、残念ながら、既に存続してないのかな?下のは、別系統の新撰組ですが、こっちもよくできてますね!
サンダーバードのシリーズも結構良かったなー。材質といい、汚し表現といい、気持ちよくはまってる感じがします。下のはハリウッドのリメーク版のやつ。 あの映画の内容自体はつまんなかったけど、ハリウッドがいつもやる、メカなどを合理的に解釈し直す、という姿勢は、基本的に正しいと思う。
上の戦艦大和は厳密に言えば食玩ではありません。まあ、同系統のものだけど、最近出た、イーグルモスの「世界の軍艦コレクション」てやつです。本屋に行ったら売ってたんで、ついふらふら購入。 久しぶりに、やっちまったっっ!このシリーズは金属性のダイキャスト・モデルってとこが、ちょっぴり魅力です。しかし、難を言えば、大和と、同シリーズの武蔵の艦体色が史実と逆じゃない?(呉の塗装=大人し目のグレー。長崎造船所の塗装=大和よりやや暗い軍艦色) あと、連合艦隊なら扶桑もラインナップに入れてくれー!!まあ、どうでもいいことです…。
真上のウルトラマン&怪獣一式は、ずっと昔、友達から貰ったガシャポンのやつです。なんかもう、懐かしいです。
私のピープロはブロンズ仕上げになっちゃってます。このように、塗装の手間を省いた単色仕上げを商品に混ぜ込んで、著しい場合、無塗装(クリア)を「シークレット・モデル」などと称していたのは、要は、コスト削減のためのアイデア商法なのでした。
仮面ライダーもいろいろです。食玩ブーム以前には、復刻版ライダー・カードなんてのもありました(僕も子供の頃は、元祖ライダー・カード含め、様々なカード類、集めたものです)。 ちなみに仮面ライダーというと僕の世代では、2号ライダー、V3あたりが人気のピークだったと思うけど、でも今、観返してみると、実際、旧1号以外に、特に観るべきものが無いというのが本音です。
「S.I.C.」シリーズの食玩版&オリジナルのファースト・シリーズ「キカイダーOO」です、これは。90年代後半、初めて発表された時は、往年の特撮ヒーローに大人なサイバーパンク解釈を加えるという 斬新さに、膝を叩いて即購入。本来、映画の企画にするようなことを、敢えて造形物の世界だけで展開するスタイル自体にも面白さを感じました。下はガシャポンのロボコン・おりじんバーサス、S.I.C.のサイバーパンク版ですが、いい勝負してますねぇ〜!
でた!真打登場!「ワールドタンクミュージアム」です!僕個人的には、これこそ文句無しに、食玩のキング・オブ・キングスだと言い切っちゃいます!
このバットマンは食玩サイズですが、日本製ではありません。1989年にロンドンに行った時、ちょうどティム・バートンの第一作「バットマン」が公開時期で、どこかの売店で手に入れたものです。 ただし、どっちみち、ここにも「メイド・イン・チャイナ」の刻印が…。結局、今回の問題の一つは、ここにあるよーーな気もします。
それにしても、かつて食玩の世界には考えられる限りのアイテムが揃ってたように思います。走る寿司も含めて…。だいたい、コーヒーにいちいちミニカーが付いてる国家ってちょっとないよな!いいことなのか悪いことなのかはわかりません。
最後になりますが、これは田舎にあった(たぶん)戦前のおもちゃです。この大きさといいなんといい、見事に食玩ぽい!こんなところにも脈々と民族の血が…?そんなオチはいらないってか?
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